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関岡クリニック
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腹膜炎 魚の骨

腹膜炎

 

 

自覚症状  腹痛、嘔気、発熱など
診断

自覚症状、腹部の触診から腹膜炎の可能性を推定し、超音波エコー検査、CT検査を行います。腹部全体を見逃しなく検査するにはCTが適しています。より詳細にはMDCT。添付画像は腹痛で来院。回盲部腹壁を押さえると痛みがあり、MDCTで検査。上段左画像では回盲部に白く表示されるX線吸収値の高い異物を認め、その周囲は綿毛のように見え、炎症を疑います。右画像はMDCT3次元画像から、その白く描出された部分を詳細に調べるため適切な断面画像を設定して画像化したもので その異常部分は針状に長く、X線吸収値から魚の骨である疑いがもたれます。開腹手術にて下段写真に見られるような1cmの長さの魚骨が大腸の腸管壁に刺さり化膿して腹膜炎を起こしたものであることが確認されました。腹膜炎は潰瘍の穿孔、いろいろな炎症の腹壁への波及、腸閉塞と腸管壁の壊死、がんの腹壁転移(がん性腹膜炎)など多くの原因で生じます。魚の骨のような小さな異状を検索するには MDCTが適しています。

治療 手術による原因の除去。原因や程度によっては抗生剤などで待機的に経過をみる場合もあります。