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関岡クリニック
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甲状腺腫 診断画像

甲状腺の病気

 

 

自覚症状  甲状腺腫、甲状腺がんなどで甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態では 体重減少、多汗、手の振戦、動悸、心房細動、下肢のむくみ、眼球突出など(すべてを自覚するわけではありません)。甲状腺腫大があってもホルモン分泌の過剰が軽度または正常なら気づかず、腫大が小さい場合は健診で見つかることもあります。
 甲状腺低下症状では(慢性甲状腺炎など)、寒気、便秘、むくみ、筋力低下、めまい、関節痛、心不全症状、コレステロール増加、肝機能異常、貧血、、認知症なども出現ししますが、これらがすべて同時に出現するわけではないので他の疾患と間違われることもあります。慢性甲状腺炎(橋本病)では多くは腫大がしますが、腫大が見られず吸引細胞診で診断されることも稀にあります。
診断 症状に対して甲状腺の機能亢進や低下が原因として疑われる場合、即ち、バセドウ病や慢性甲状腺炎などや単純性甲状腺腫など腫大の病因鑑別のためには、甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン受容体抗体、甲状腺組織に対する各種抗体などを測定してそれらの組み合わせから病態を推定します。甲状腺の腫大がある程度大きい場合は触診、視診でもわかります。詳細な評価は超音波エコー検査をを行います。大きさ評価だけでなく、、甲状腺の内部構造から、びまん性腫大(多くは良性腫大)、がん(結節性病変で周辺の不規則な形状、石灰化、低エコーなどの所見)、のうほうなどを鑑別します。良性か、がんの鑑別が難しい場合は細い針を異常部位に刺して、吸引細胞診という方法で細胞を顕微鏡で検査します。組織性状・機能評価のため放射性ヨード摂取率を用いた画像診断も行われます。甲状腺腫大が著しい場合はその広がりを知るため、CT、MRI検査なども行いまず。
治療 がんの場合は基本的に手術。良性腫大で機能亢進のみの場合は年齢などを考慮してアイソトープ治療、手術、抗甲状腺薬による治療など選択されます。供覧の画像は甲状腺の著明な腫大を認め、気管の圧迫もあるため、甲状腺腫全体の広がり部位を3次元的に評価するためMDCT検査を行ったものです、吸引細胞診では悪性所見は認められず、年齢、患者さんの意向を考慮して 抗甲状腺剤で甲状腺機能の正常化を得ました。治療前は痩せ、手の振戦、動悸がありました。