睡眠時無呼吸症候群はこの10年ほどでその病態と危険性が医学的に明らかになってきた病気です。これまでは “そういえば寝ている時、時々呼吸が止まる”、 “いびきをよくかく人”、“夜間トイレが近い”、“昼間よく居眠りをする人” その程度の周囲の認識でした。 その後“新幹線の停車駅通り越し事件”以来、
交通事故、労働災害との関係が着目されるようになりました。 医学的には最近の研究で、単に 昼間の眠気だけでなく、夜間の低酸素血症から
自律神経異常、高血圧、心筋障害、不整脈、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病などの発生率が高く、
メタボリック症候群より危険性の高い病気であることが明らかにされてきました。従って、睡眠時無呼吸症候群は、今、苦しみはないからと放置できず、的確な診断にもとづいて、治療を開始し継続することが、昼間の労働安全、快適さだけでなく、
将来の病気発症予防からも重要であるとの認識が循環器、呼吸器、睡眠科学のこの分野の専門医から一般医へ広がりつつあります。右記の症状、病態のいずれかに該当する方はぜひ、睡眠時無呼吸症候群の検査をおすすめします。検査に痛みはなく、ほぼ1日でできます。 診断・検査、治療の詳細については伊勢・志摩医師会臨床研究会の
発表スライドをムービーでご覧ください。